ラヨーンの海

シーズン再開とはいえ、まだゲストも少ないタオ島。こういう時でないと動けない!ということで、かねてから話題に上っていたラヨーンに潜りに行って来ました。
タイ在住のお客様と同行し、陸も海もガイドして(笑)いただきましたが、お世話になったのはラヨーンダイブセンター。デイトリップ船だけでなく、自社クルーズ船も所有している、このエリアを代表するダイビングショップです。

ショップや船の紹介は後でまとめることにして、まず気になる海の様子 から。

今回クルーズが満席だったため、土日の二日間デイトリップで潜りましたが、二日ともポイントは同じで、かなり沖合いのアルハンブラ・ロックと帰途にあるタル島でした。アルハンブラ・ロックは隠れ根ですが、大きな根が二つに分かれているので、それぞれ1ダイブずつ潜り、そこから移動して3本目がタル島です。
荷物の問題もあり一眼は持って行けなかったので、RICOHのコンデジWG-6マクロ一本勝負!前にもご紹介しましたが、1cmマクロモードリングライトが付いていて、マクロの撮り易いカメラです。

 

まずはやや深めの岩壁に貼り付き、オレンジリーフゴビーの探索。タオではかなりレアな魚ですが、ここは個体数も多くてあまり逃げません。

赤いヤギを見ていくと、こちらはタオほど多くはないものの、場所によりアカスジカクレエビがグッチャリ付いています。

白っぽいムチヤギ?も多いのですが、その大半と言っても過言でないほどガラスハゼの仲間が付いてます。1本に何個体もいる場所もありました。

同じ辺りのムチヤギには、キヌヅツミガイの仲間も良く付いています、中には色違いで近くにいるものも。

タオにも沢山いるハナビラクマノミはここでもレギュラーメンバーのようです。数は多いので、探せばちょっと変わったヤツも。

左だけですが眉毛のような点がある「片マロ」です。

良く見ると砂地にはオシャレカクレエビも沢山。そこはタオとあまり変わりませんが、色がよりハッキリしている印象です。


アルハンブラ・ロック
の別のエリアにはウミウシが集まっていました。繁殖のためでしょうか?ロータスミノウミウシだと思われますが、重なり合っているものも。

ここのウミウシは古い漁網やロープに付いていましたが、そのロープをじっくり見てみると…

水中花、おそらくベニクダウミヒドラが綺麗に開いています。小さくて見落としがちですが。下でウミウシを撮っているダイバーのエアを入れると涼しげな画になります。

すぐに逃げてしまうので撮り難いですが、変わったところではオビイシヨウジ

岩壁にはハナイソギンチャクモドキがかなり付いています。地味なものが大半ですが、光を当てると綺麗な色が出るものも。

そして、サンゴの隙間にパンダダルマハゼを発見!肉眼では顔が見えますが、カメラで覗ける場所に出てきてくれず。白黒の胴体部分の証拠写真です。コンデジではさすがにピントが来ませんが、サンゴの奥まで光が入るのはリングライトのおかげ。今度は一眼でちゃんと狙いたいですね。

ポイントを変えて、3本目は浅いタル島の砂地へ。何も無い場所のようですが、流して行くと珍しいものにも出会えます。

タオではまず見ないムカデミノウミウシ。綺麗な青い体色です。細長いので、丸まってくれると撮り易いのですが。

まさかいないだろう、という浅い水深でしたが、ゴルゴニアンシュリンプも2個体。

写真は撮れませんでしたが、この他にもトウアカクマノミやイソギンチャクに付くエビ、ヒメオニオコゼ、カサゴの仲間の幼魚、タオにはいない共生ハゼの仲間など、砂地の割にいろいろ出てきます。まだあまり潜り込まれていないので、これからが楽しみなポイントです。

今回はマクロに特化しましたが、それだけで面白いダイビングでした。一眼を持って行ったら、さらにいろいろ撮れそうです。機会があればワイドの撮影もしたいと思っています。来期かな?

 

サイリーリーフでマクロ探し

タオ島に戻って来て、ようやくダイビング再開です。まだゲストが少ないのでカメラを持って新シーズンのリサーチを兼ねて潜って来ました。
レスキュー講習のため船は停泊しているサイリービーチ沖から動かさず、リーフとその外の砂地をウロウロ。普段ほとんど潜らない場所なので、変わった物がいないかどうか…興味が湧きます。

砂地には共生ハゼもいますが、過去に見た記憶が無いのが、この泳ぎ回るタイプのハゼ。結構な個体数があちこちの砂の上でチョコチョコしています。

トンガリハゼ属の1種-3 と図鑑に記載されている内湾性のハゼらしいです。他の砂地にはいないのか?これから注意してみたいと思います。

点在する小さな根には甲殻類なども付いています。どこにでもいるのはオシャレカクレエビ。正面顔がバルタン星人みたいですね。

そして個体数は少ないのですが、たま~に見掛けるシャコの仲間。こちらはロボコンのよう。

砂の上にモジャモジャと生えている藻?に紛れていた小さなエビ。これは種類不明で、やはり初めて見た生物です。

 

リーフの間の砂地やサンゴの周りではスズメダイの仲間、水深も浅いためか幼魚が目立ちます。

子供のうちだけ綺麗な(笑)オジロスズメダイの幼魚。

こちらも幼魚の体色が美しい、ブルーバックダムゼル。ただ、もっと小さいステージの個体が見当たらず。普通にいそうな環境なんですが…。

成長すると青いラインや眼状斑が消えて色が薄くなりますが、クリーム色に薄紫がかった色合いも上品で綺麗ではあります。さらに成長すると色が無くなるので、このぐらいまでが被写体としてお勧め。

幼魚と言えば、かなり大きくなってすでに動きが緩慢でしたが、チョウチョウコショウダイの幼魚のダンスも見られました。まだ綺麗な模様です。

 

エダサンゴの中はテンジクダイの仲間の住み家。タオではちょっと珍しいクロオビアトヒキテンジクダイも群れていました。名前の通りクロオビは有るタイプ。

タオで見るのはクロオビが薄くなったり消えてしまったタイプですが、ここでは両方入り混じっていました。

鰓蓋の赤い二本線と、眼から吻(鼻先)にかけての蛍光グリーンのラインが綺麗な魚です。

共生ハゼはレギュラーメンバーのギンガハゼなどもいましたが、比較的多かったのがシノビハゼです。一見地味な感じですが、光を当てると斑紋が金色っぽく、顔の周りにも色が付いているのがわかります。個人的に好きなハゼです。

あまり潜らない場所だけに、新しい発見もありましたし、他のポイントとはまたちょっと違った生物がいる感じでした。潜り込んだら面白いかも知れません。

カメラを持って潜る機会が有れば、またご報告します。

チャンギ空港のトランジットラウンジ

日本からタオに戻る復路のシンガポール・チャンギ国際空港。乗り継ぎ便の出発時刻が変更されて、かなり時間に余裕が出来ました。その分帰りは遅くなりますが、せっかくなので前回利用できなかったチャンギ・トランジット・プログラム(今はチャンギ・トランジット・プリビレッジ)のバウチャーを利用してみることにしました。

今回日本からの到着は第2ターミナル。チャンギに着いてから乗り継ぎ便の出発ターミナルを確認します。違うターミナルで時間つぶししてたら、乗り遅れる可能性がありますから。

まだ時間が早いので、出発便の案内板には搭乗機が出ていませんが、そばにある端末で便名を入力して検索すると、ターミナルゲート(時間が早いと未定)が表示されます。

今回は出発も同じ第2ターミナル。移動が無くて随分楽になりました。

前回混んでいてバウチャーをもらい損ねたiSHOP CHANGIのカウンター、タイミング良く誰も並んでいません。

搭乗券とパスポートを提示し、出されたタブレットにサインするとバウチャーがもらえます。バウチャーの写真撮り忘れましたが…。
空港内のショップで20シンガポールドルの買い物やサービスに利用できるのですが、せっかく時間が有るので、トランジットラウンジを使ってみることにしました。

が…ラウンジの場所がメチャわかり難い。3階というのはわかっているのですが、所々にある案内板にも出ていません。バウチャーを受け取るiSHOP CHANGIも、探し回ってようやく見つかる場所ですし、初めての人には不親切なプログラムという印象を受けます。あまり使って欲しくないのかも(笑)?

一番間近と思われる中央付近?のこのエスカレーターを上がって、3階をぐるっと回りますが、

ラウンジという案内に従って進んで行っても、航空会社のラウンジだけ。バウチャーで利用できるのはアンバサダートランジットラウンジですが、ここには無いようです。

仕方なく尋ねてみたら別のエリアだということで、3階は全部繋がっていないのが初めてわかりました。
一度降りて、別のエスカレーターで上がってみます。

他のターミナルはわかりませんが、第2ではこの派手さが目印になりそう。
今度はすぐに発見!できました。

入ってすぐのカウンターでバウチャーを提示し、2時間利用の終了時間を書いたステッカーを受け取って利用開始です。今回は11:30が退出時間。

利用しませんでしたが、入ってすぐ右手にはシャワーがあります。

奥がラウンジエリア、ゆったり座れるソファーにはコンセントとUSBの電源が付いています。

ラウンジ内にはフリーWi-Fi、多分自由に使えるパソコンも有りました。

 

そして、軽食やドリンクも利用できます。

サラダバーカレー、麺類などのちょっとした料理。

お粥軽いつまみ、お菓子など、セルフで焼くトーストも。

コーヒーや冷たいソフトドリンクなどの他、有料ですがアルコール類もあります。時間をつぶすには充分ですね。

入口の反対側にはガラスドア、外のテラスにも出ることが出来ます。

展望はそれほど開けていませんが、ボーディングブリッジに着く飛行機などを眺められます。が、正直言って暑いので、あまり出ていたいとは思えません。タバコを吸えるのか確認しませんでしたが、喫煙者向けなのかも知れません。

ちょっとわかり難いのが難点ですが、軽く飲食しながら時間をつぶすには良いサービスと言えるでしょう。次回あまり時間が無ければ、買い物でバウチャーを使ってみたいと思います。

 

年越しは箱根駅伝!お仕事でした。

雨期休みで帰国していたため、ブログ更新も滞っていました。今回は個人的な事情で長期の帰国、20数年ぶりに日本で年越しを迎えました。
1月半ばにタオに戻って来ましたが、まだシーズンも本格化していないためネタも無く…。振り返って日本の事を書こうかと思います。完全な番外編ですが。

新年恒例のイベントとなった感のある 東京箱根間往復大学駅伝競走 いわゆる箱根駅伝、ご存知のように日本テレビ新年の目玉番組として中継しています。昔の仕事仲間もこの中継技術を担当しているのですが、人手不足で?手伝ってくれないかと声が掛かり、どうせ家にいるだけだからと行って来ました。

仕事は担当中継地点まで機材車を運転していくドライバーですが、現場での手伝いもしなければいけないので運転だけすればOKではありません。そこは昔取った杵柄(前職では隔週で中継番組を担当していました)、最新の技術はわかりませんが、素人さんよりは使えるかと気合を入れて行きました。

 

本番は新年の2日3日ですが、東京出発は大晦日。大中継なのでこの日から現場でセッティングを始めます。車のフロントには箱根駅伝の旗、ちょっと格好良く見えますね。

この日は快晴で、移動途中には富士山も綺麗に見えました。寒いので天気が崩れないよう祈りながら現場に向かいます。

 

中継担当地点は、往路が5区で復路6区の芦之湯バス停付近。

この先が標高874mの最高到達地点。往路の小田原を起点にした、ドラマが生まれる「山上り」(復路は下り)のポイントです。

カメラ位置は箱根ドールハウス美術館の向かい。年末年始は休館ですが、駅伝当日はこの駐車場が開放(有料)されます。

ちなみに、芦之湯バス停の横には公衆トイレがあるので、長時間の観戦の時も安心です。余談ですが、暖房便座になっていました。さすが箱根町。

 

現場に着いたら機材を下ろし、カメラや音声のセッティングとチェックをします。中継時の見通しを確保するため、カメラはイントレと呼ばれる足場の上へ。

高さ4mぐらいでしょうか、ここまで上げると、結構見下ろす感じになります。

技術的な問題も無くチェックは無事終了。ここでトラブると長く掛かるのですが、この日は早めに宿に入れました。

 

年が明けて元日はリハーサル。と一口に言いますが、東京から箱根までを本番さながらに移動しながらの通しのチェック、かなり大掛かりです。

ランナーは走らないものの、ルートをそのまま辿って来る各中継
そしてヘリもこの日から飛ばします。それもなんと2機!看板番組だけあってお金掛けてますね。

 

そしていよいよ本番の2日、往路のスタートです。8時に大手町を出るので、芦之湯を通過するのは午後になるのですが…。かなり早い時間から、歩道で場所取りや各大学の幟の設置が。

ここは直線が長く、選手をずっと見ることが出来るので、人気の応援ポイントのようです。小田原からここまでの上りを走り続けて来た選手たち、本当にお疲れさまでした。

 

最終日、復路の3日は、前日と違ってスタート直後の通過地点になります。時間もそれに合わせて、まだ暗いと言うか朝にもなっていない4時の作業開始。

天気は良いのですが、さすがにこの標高では気温は氷点下。周りの車も凍りついています。風がないので救われましたが。

復路では下りに入った辺り、かなり遠くからでも坂を下りて来る中継車と選手が見えてきます。

 

芦ノ湖のスタートから間もない地点なので、8時半頃には全選手通過。

それ以降は何もありませんから、さっさと撤収して東京に帰ります。Uターンラッシュに若干引っ掛かりますが、トップランナーが大手町でゴールするのと同じ頃、我々も帰着してお仕事終了。
普通の年越しとはかなり違ったお正月を迎えさせていただきました。おそらく来年もまたお手伝いすることになりそうです。裏話などがあったら、また番外編をお伝えしますね。

海が快適になって来ました。

9月は忙しく(8月より仕事が多い気が…)、なかなか撮影にも出られませんでしたが、月末になってようやくセイルロックにカメラを持って潜りに行けました。

ちょうど季節の変わり目に差し掛かり、季節風が弱まるタイミング。久々に鏡のような海面を気持ち良く走って行けました。

島の上だけ雲が掛かり、水平線が溶けてしまったような光景です。

快晴で波が無いため水中に入る太陽光の照射も多く、透明度も良いのでかなり明るく綺麗な水中です。ストロボ要らないんじゃないか、というぐらい。

 

水底近くのオオカマスの群れは相変わらず健在で、水が抜けているので群れ全体も見えます。

 

中層のピックハンドルバラクーダは、空中を飛んでいるみたいに気持ち良さそう。

 

そして、最近まとまってくれなかったツバメウオも群れを作ってくれていました。

 

ギンガメアジ玉は深場に行っているようですが、岩周りには若い個体が集まっています。光が入って、ここの方が綺麗に撮れます。

 

そして、ギンガメと紛らわしいほどに群れているのがマブタシマアジ。個体そのものの形が良いのでこちらもお勧めの被写体です。

 

中層に広がる群れだけでなく、岩周りにはタカサゴの仲間の子供がウジャウジャと群れています。成長したら広がって大きな群れになるのでしょうね。

 

いつもは敬遠してしまうクラゲですが、触手が無いミズクラゲ?を発見!差し込む光の中で、透明感が涼しく見えます。

 

例年通りならば、10月の下旬までこのコンディションが続く筈です。雨期に入る前の短いけれどベストシーズン、また撮影にも出掛けたいと思っています。

撮影機材
Camera:Canon EOS 80D 
Housing:INON X-2 for EOS 80D
Lens:TOKINA AT-X 107DX 10-17mm Fisheye
Strobe :INON Z-240 2灯

100mmマクロを試してみました。

お盆以降もガイドの仕事が続いていましたが、ようやく時間が出来たのでカメラを持って潜って来ました。
事情が有っていつもの60mmレンズではなく、100mmマクロです。このレンズ、Canonの交換レンズの中では通称「赤帯」Ⅼレンズという高性能のカテゴリー。新しく買ったEOS 80Dでも試してみたいと思っていたところでした。

ちなみに、このレンズはセンサーがフルサイズのカメラで100mmの焦点距離。80DはAPS-Cサイズのセンサーなので約1.6倍の160mm相当になります。
センサーや焦点距離に関しては、Canonさんのサイトにわかり易い説明が載っています。
と言うことは…簡単に言えば小さいものが撮り易い。逆にサイズの大きな被写体は画角からはみ出してしまう、と言うことですね。
撮影に向く被写体は限定されるのですが…。

 

小さなギンガハゼの子供。成魚と違って体色が透き通った感じで綺麗です。

こちらも幼魚だと思われる、おそらくセグロヘビギンポです。こちらも小さくて100mmレンズ向きの被写体。

 

一方で、大き過ぎてはみ出す物は部分を切り取るしかなく、スズメダイモドキは興奮時にだけ色が出る顔のアップを撮ってみました。目の周りが意外に綺麗です。

同種でも、子供になると体色が違い蛍光ブルーの模様も入って派手になります。スズメダイの仲間は大概が幼魚のうちは美しく人気があります。人間もですが(笑)。

 

こちらは、普段スルーされがちなジュウモンジサラサハゼ。実は沢山いるのですが…。あまり見ることのないサイズまで寄ってみると、色合いが綺麗なのがわかります。絞りを f/3.5 まで開けているからですが、バックが良い感じにボケるのもこのレンズの特性です。

そして、f/2.8  の開放まで絞りを開けたヒトエカンザシケヤリムシの仲間でしょうか?最近タオでは良く見かけるようになりましたが、肉眼ではあまり映えない色なので、ガイド中はスルーしがちですが…。

寄って光を当てると、想像以上に色が出ます。バックの岩壁も付着物が赤っぽく綺麗なボケになりますね。

初めて80Dで使ってみて課題も見つかりましたが、やはり良いレンズなので、また時間が有ったら水中で撮影してみようと思っています。

撮影機材
Camera:Canon EOS 80D 
Housing:INON X-2 for EOS 80D
Lens:Canon EF100mm F2.8L マクロ IS USM
Strobe :INON Z-240 2灯

 

 

 

ようやく撮影できました。

初見の生物の写真が撮れて、同定して名前が判明するのはガイドとして嬉しく、かつ有難いことですが、逆に、知っているけれど写真が撮れていない生物もいます。ここにいるんだけれど…ブリーフィングで見せられない。潜る前に写真を見ておけば、水中では説明しなくても「あの魚だ」という感じでわかってもらえるのですが。

そんな魚の一例、沈船ポイントのサタクットに居着いているチャイロマルハタという大型のハタがいます。船のブリッジ(艦橋)の中や周辺に出ている時には、大型なので目につく魚です。
が、毎回出ているわけではなく、どうやら普段は船体の中に入っているようで、カメラを持って行った時にまだ遭遇したことが無い…。

それが!思いがけず別のポイントで見つけて、撮影も出来ました。まだ若くて小型の個体でしたが。

サウスウエストピナクル岩に付いたサンゴの下、ジーッと動かないので、おびやかさないようゆっくり近付いて写真を押さえます。マクロレンズなので遠くからでも撮れてラッキーでした。

で、何故動かなかったかと言えば、撮っている時にはわからなかったけれど、ソリハシコモンエビ(多分)が乗っかってクリーニングしていたからです。

一枚目もですが、写真をクリックすると拡大するので、大きな画像でご覧下さい。

逃げようとしないので撮り放題。マクロレンズだから近付くとはみ出しちゃうのですが、アングルを変えて正面顔も。ハタの仲間は、表情が伝わる正面顔のカットが面白いですね。

こちらのカットでもクリーニング中のエビがおわかりいただけます。

撮影機材
Camera:Canon EOS 80D 
Housing:INON X-2 for EOS 80D
Lens:Canon EF-S60mm f/2.8 Macro USM
Strobe :INON Z-240 ×2

 

マクロ撮影、拾いモノも出来ました。

小さな魚や生物が狙いのマクロ撮影。最初から撮りたいものが決まっている場合もありますが、何かを探しながらゆっくり周辺を見ていると、思いがけない発見!をすることも。

今回は、人気のあるネタの撮影順番待ちの間に、近くの根をジックリ覗いてみたら…

小さなシャコ発見!人差し指の先ぐらいの太さでしょうか。緑と赤の捕脚が綺麗ですが、警戒心が強くすぐ引っ込んでしまいます。以前他のポイントでも見かけたことが有りましたが、それこそ目が合っただけで(笑)引っ込んでしまう。

ですが、今回は時間を掛けてカメラを動かさないようにしていたら、かなり穴から乗り出してくれました。ここまで出てくれたのは初めてです。もっと離れた所からアップが撮れる100mmレンズなら、さらに出ている様子を押さえられるかも知れません。

甲殻類の中でもシャコは資料に乏しく名前がわからないので、「44の海の談話室」というFacebookグループに写真を投稿して、詳しい方に教えていただきました。このグループ、困った時の…で非常に便利です。
回答は、フトユビジャコ属の一種で和名は付いていないようです。学名がGonodactylus smithii で英名 Stomatopod smasher  らしいです。シャコパンチを出すから smasher なんでしょうね。

比較的見やすい穴なので、いなくならなければ、ガイドにとっては美味しいネタになってくれそうです。

 

もう一種、浅場のオーバーハングになっている岩壁で、前回ご紹介したセラトブレグマ属未同定種を探していたら、岩の隙間にへばりついている小さなイソハゼの仲間を見つけました。これも図鑑などでは探せなかったので、同じように同定をお願いしたら、アワセイソハゼ属未同定種 Sueviota sp.  ではないかと教えていただきました。

今まで、こういう壁での生物探しは随分やってきましたが、こちらも初見の種類でした。他のポイントでも見つけてみたいものです。

手元の図鑑に載っていない魚は、和名を調べる場合は 魚類写真資料データベース 英名は FishBase というデータベースで確認しています。ウミウシや甲殻類などの生物は、ググると夫々のデータベースやWeb図鑑がヒットする場合が結構あります。便利な時代になりましたね。

マクロ撮影を続けるうちに新しい発見があれば、またご報告します。

 

撮影機材
Camera:Canon EOS 80D 
Housing:INON X-2 for EOS 80D
Lens:Canon EF-S60mm f/2.8 Macro USM
Strobe :INON Z-240 ×2

 

 

 

 

 

マクロ撮影その他カット

午後は島周りの浅場のポイント。小さな生物をじっくり撮れます。

たまたまですが、ブチウミウシの小さなタマゴ、渦巻き状の卵塊です。その向こうに小さいけれど二匹寄り添って、多分これが親なんでしょうね。

 

同じ根の穴を覗くと、ここを住処にしているオレンジリーフゴビーが。いつも逆さになってこちらを見ているので、正面顔は簡単に撮れます。正面顔以外は難しいですけど…。

 

そしてこちらも逆さになっているタイプ。ヘビギンポの仲間でセラトブレグマ属未同定種です。目が可愛くて模様も綺麗ですね。

 

幼魚の間は綺麗な蛍光ブルーのラインと眼状斑のあるブルーバックダムゼル。成魚までの各ステージが見られるポイントは限られていて、ここではいろいろな成長段階を撮ることが出来ます。個人的にはやや大きくなったこのぐらいが、シャープな感じで好みです。

 

浅いポイントの中でさらに深度を上げると、体色はちょっと地味ですが、動きと表情の面白いオボロゲタテガミカエルウオが結構沢山います。
逃げやすいので驚かさないように寄ると、こちらを向いた顔も撮れますよ。

 

撮影機材
Camera:Canon EOS 80D 
Housing:INON X-2 for EOS 80D
Lens:Canon EF-S60mm f/2.8 Macro USM
Strobe :INON Z-240 ×2

 

群れですが…マクロ撮影

ということで、60mmマクロレンズで潜ったチュンポンピナクル。いつもに増して群れの密集度がスゴイ!フィッシュアイだったら、ガッツリ撮れるのに…と思いつつ、密集しているからマクロレンズでも良い感じに切り取れます。

もう定番のテルメアジの群れ。密度が高いのでどこを切ってもグッチャリ感が出ます。この日は珍しく根の上の方まで上がって来ているので、

テルメアジを眺めているハナビラクマノミ、というレアなシチュエーションも狙えました。これ、なかなか貴重なシーンです。

なぜ魚が密集して、上の方に来ていたかと言うと、チュンポンでは珍しいオニヒラアジに追われていたからです。セイルロックには居着いている時があるのですが、ここでは初めて見たかも知れません。

パッと見、小型のロウニンアジみたいで迫力が有ります。小魚が必死で逃げるのも無理はありませんね。高速で泳いでいるのをマクロレンズで撮っているので、ピン甘で済みません。

ササムロなどは逆に中層から降りて来て根の上に溜まっています。固まっていないと身の危険があるからでしょうか。その中をウロウロしているアザハタ。タオのアザハタは黒っぽいのでスルーされてしまう可哀そうな存在です。日本だったら人気者なのに。正直ガイドでも知っている人はほとんどいないんじゃないかな。

たまに光を当てると赤っぽい個体もいるので、スルーせずに是非見てあげて下さい。

60mmでちょうど良いサイズだったのがマブタシマアジ。クリーニングシーンは逃げもしないので撮り易かったです。

この状況だったら、次はワイドで来たいですね。この日撮影したマクロの被写体はまだまだ有りますので、動画も含めて引き続きご紹介していくつもりです。

撮影機材
Camera:Canon EOS 80D 
Housing:INON X-2 for EOS 80D
Lens:Canon EF-S60mm f/2.8 Macro USM
Strobe :INON Z-240 ×2