マクロ撮影、拾いモノも出来ました。

小さな魚や生物が狙いのマクロ撮影。最初から撮りたいものが決まっている場合もありますが、何かを探しながらゆっくり周辺を見ていると、思いがけない発見!をすることも。

今回は、人気のあるネタの撮影順番待ちの間に、近くの根をジックリ覗いてみたら…

小さなシャコ発見!人差し指の先ぐらいの太さでしょうか。緑と赤の捕脚が綺麗ですが、警戒心が強くすぐ引っ込んでしまいます。以前他のポイントでも見かけたことが有りましたが、それこそ目が合っただけで(笑)引っ込んでしまう。

ですが、今回は時間を掛けてカメラを動かさないようにしていたら、かなり穴から乗り出してくれました。ここまで出てくれたのは初めてです。もっと離れた所からアップが撮れる100mmレンズなら、さらに出ている様子を押さえられるかも知れません。

甲殻類の中でもシャコは資料に乏しく名前がわからないので、「44の海の談話室」というFacebookグループに写真を投稿して、詳しい方に教えていただきました。このグループ、困った時の…で非常に便利です。
回答は、フトユビジャコ属の一種で和名は付いていないようです。学名がGonodactylus smithii で英名 Stomatopod smasher  らしいです。シャコパンチを出すから smasher なんでしょうね。

比較的見やすい穴なので、いなくならなければ、ガイドにとっては美味しいネタになってくれそうです。

 

もう一種、浅場のオーバーハングになっている岩壁で、前回ご紹介したセラトブレグマ属未同定種を探していたら、岩の隙間にへばりついている小さなイソハゼの仲間を見つけました。これも図鑑などでは探せなかったので、同じように同定をお願いしたら、アワセイソハゼ属未同定種 Sueviota sp.  ではないかと教えていただきました。

今まで、こういう壁での生物探しは随分やってきましたが、こちらも初見の種類でした。他のポイントでも見つけてみたいものです。

手元の図鑑に載っていない魚は、和名を調べる場合は 魚類写真資料データベース 英名は FishBase というデータベースで確認しています。ウミウシや甲殻類などの生物は、ググると夫々のデータベースやWeb図鑑がヒットする場合が結構あります。便利な時代になりましたね。

マクロ撮影を続けるうちに新しい発見があれば、またご報告します。

 

撮影機材
Camera:Canon EOS 80D 
Housing:INON X-2 for EOS 80D
Lens:Canon EF-S60mm f/2.8 Macro USM
Strobe :INON Z-240 ×2