ようやく撮影できました。

初見の生物の写真が撮れて、同定して名前が判明するのはガイドとして嬉しく、かつ有難いことですが、逆に、知っているけれど写真が撮れていない生物もいます。ここにいるんだけれど…ブリーフィングで見せられない。潜る前に写真を見ておけば、水中では説明しなくても「あの魚だ」という感じでわかってもらえるのですが。

そんな魚の一例、沈船ポイントのサタクットに居着いているチャイロマルハタという大型のハタがいます。船のブリッジ(艦橋)の中や周辺に出ている時には、大型なので目につく魚です。
が、毎回出ているわけではなく、どうやら普段は船体の中に入っているようで、カメラを持って行った時にまだ遭遇したことが無い…。

それが!思いがけず別のポイントで見つけて、撮影も出来ました。まだ若くて小型の個体でしたが。

サウスウエストピナクル岩に付いたサンゴの下、ジーッと動かないので、おびやかさないようゆっくり近付いて写真を押さえます。マクロレンズなので遠くからでも撮れてラッキーでした。

で、何故動かなかったかと言えば、撮っている時にはわからなかったけれど、ソリハシコモンエビ(多分)が乗っかってクリーニングしていたからです。

一枚目もですが、写真をクリックすると拡大するので、大きな画像でご覧下さい。

逃げようとしないので撮り放題。マクロレンズだから近付くとはみ出しちゃうのですが、アングルを変えて正面顔も。ハタの仲間は、表情が伝わる正面顔のカットが面白いですね。

こちらのカットでもクリーニング中のエビがおわかりいただけます。

撮影機材
Camera:Canon EOS 80D 
Housing:INON X-2 for EOS 80D
Lens:Canon EF-S60mm f/2.8 Macro USM
Strobe :INON Z-240 ×2