海に出ていても、ガイドの時は撮影ができないのですが、ようやく手が空いたのでカメラを持って潜って来ました。
低気圧の影響でやや波が高く、沖合のポイントにはギリギリ行けるかどうか、というコンディションです。が、水中は相変わらずの魚影の濃さに、リーフではサンゴもすくすく育っているので、ワイド仕様のセッティング。
1本目はなんとかチュンポンピナクルへ。今シーズンはキンセンフエダイの群れが爆発中。深場の根にもいますが、メインのピナクルの斜面にまで上がって来ているのが有難いところ。
黄色い渦と言うか塊りですね。ダイバーが来たりすると形もどんどん変わって、いつ見ても面白い。
その少し上にはまた別の群れ、それほど密集してはいないものの、タイワンカマスの若魚と、テルメアジ、おそらくメアジも入り混じってのヒカリモノ軍団です。
成魚になったら動き回らず、ひと塊にまとまってくれると思います。シーズン中にアジ玉復活!に期待したいですね。
群れの復活と言えば、今年ようやく群れだしたツバメウオ。しかも増殖中で合体させると100匹ぐらいいそうです。順調に殖えてセイルロックみたいな大きな群れになって欲しいものです。
そして、今年チュンポンでの新顔、ミノカサゴが数個体見られるようになりました。タオではミノカサゴ類はほとんど見かけないのでレアモノと言っても良い存在です。チュンポンにも随分昔、ブラックコーラルに付いていてくれた有難い個体がいましたが、ブラックコーラルごと消えてしまって…。
センジュイソギンチャクの上とか、色のある場所にいてくれると、華やかさが増しますね。
やはり波が高めなので、2本目は安全策で島陰へ。水面穏やかなヒンウォンピナクルです。流れることの多いポイントですが、この日はゆるゆる。で、あまり流れないとヒンウォン名物のウミトサカ、通称ブルーコーラルが縮んでしまうのですが、まだなんとか立ち上がって開いている部分が残っていました。
撮影できたのは一部分ですが、それにしても不思議な色合いです。タオ以外の海で見られるという話は聞いたことがないのですが、正体解明したいものです。
タオにしては流れる、東側のポイントに特有のハープコーラル。これも通称ですが、名前の通りに楽器のハープのような形をしています。
肉眼では地味~な焦げ茶色。でも光を当てると綺麗な赤に見えます。枝だけ撮るのも形が面白く、甲殻類やガラスハゼが付いていたりしますので、細かい部分も見てやって下さい。
そしてもう一本、やはり東のレムティエンベイへ。ここは砂地のハゼなど、マクロも楽しめるのですが、ワイドレンズなのでサンゴエリアへ。浅場は綺麗なエダサンゴがどんどん成長しています。
タオのサンゴは、共生する褐虫藻の種類によるものか、茶色がかったものがほとんどですが、ここには緑や青味がかったサンゴもあります。何故ここだけなのかは謎ですが、まあ綺麗なので良しとしましょう。もっと広がって欲しいものですね。
同じ浅場でも、岩の上の方にはエダサンゴよりも、丸いハマサンゴなどが多くなります。そこに付いているのが、これもタオ島名物のイバラカンザシ。場所によっては密度が濃くビッシリ生えて?いるので、色彩をお楽しみいただきたいものです。