日本で入手してきたカメラ Canon EOS 80DとINONの X2 for EOS80Dハウジング、早速カオラックからのデイトリップで進水式をしてきました。
セッティングはこのような感じ。水中でのバランスをチェックしたいので、いつもストロボに組み込んでいる水中ライトINONのLE-700Wは外し、Z-240のみとしました。動画撮影用には同じくINONのLF-3100EWを2灯使用です。
ポイントはリチェリューロック。沖合の隠れ根なので魚影が濃く、先シーズンから根の周りをグルグル回るロウニンアジの群れが見られるようになりました。
潮当たりも良いので時に流れがハードになりますが、その分ソフトコーラルも多く、スカシテンジクダイやキンメモドキなどがその間を埋めています。
中層のタカサゴやアジの仲間だけでなく、根回りのあちこちでキンセンフエダイやロクセンフエダイのまとまった群れがいるのも良い被写体になります。
レンズはTokinaの10-17mmフィッシュアイズームなので、逃げない被写体なら小さなものにもそこそこ寄れます。アンダマン海固有種のトマトアネモネフィッシュは、頭の周りに入る白線が幼魚の特徴。ハマクマノミのインド洋版と言われる理由がわかりますね。
今シーズンは大きなトラフコウイカもレギュラーメンバーとなりつつあります。メスを巡るオス同士の争いや産卵行動も生態的に面白い見ものです。
動画は改めてUPしますが、このハウジングの売りの一つである水中バランスの良さは特筆ものでした。
カメラをセットした状態で、ハウジングの上部にかなりの空間があります。
内臓ストロボをポップアップするために空いている部分ですが
ストロボ部分だけでなく、カメラの両肩の上の部分も平行して高く作られています。
この空間によって浮力が発生し、水中重量が軽減されているのですが、それだけでなく上部に浮力があるおかげで、カメラが正立した状態で安定しているのでは、と思われます。
動画撮影中の移動やカメラのパンなどをしても、今までの EOS 60Dに比べて揺れが非常に少なくブレない映像が撮れていると実感しました。
“使える”機材を入手できたので、動画はこれからも撮る機会を増やしたいと思います。