花もジックリ撮ってみれば

RICOHの新機種 WG-6 の作例作り、陸撮で一番わかり易いのは花ですね。他のエリアのカメラマンが撮るものと差別化するために、熱帯ならではのプルメリアを撮ってみました。
プルメリアは女子受けが非常に良い!というのが理由でもあります。

こちらで見掛けるのは圧倒的に白い花が多いのですが、ちょっと珍しい黄花。赤い部分もあって花弁のグラデーションが綺麗です。

 

マクロモード、それも 1cm マクロという機能もあるので、どこにピントを合わせるかで違ったイメージの写真が撮れます。

花のセンターにピントを合わせたカット。手前の花弁は当然ボケます。

逆に、花弁の方に合わせてみると…

随分印象が変わりますね。どちらが良いかはお好み次第ですが、いろいろなパターンを撮っておいて、後から見比べるのも面白いかと思います。
画像仕上げの設定によって色の出方も選べますので、カメラをいじりながら撮っていると、あっと言う間に時間が過ぎます。暇な時でないと花の撮影はお勧めできないかも。

 

花弁の色を“透過光”で見ると、透き通った感じで順光の派手さとは違った色合いになります。

これが女子受けするんです。そして、さらに露出補正で明るめに撮ったカット。

明るい雰囲気になりますね。メーカーさんの作例用なので、極端に飛ばしたりするのはNGですが、自分の好みの画作りが出来るのはおわかりいただけると思います。

前のブーゲンビリアの作例のように、花によっても面白い撮り方が違ってきますから、また他の花でもいろいろ試したいと思っています。

 

ワイドが気持ち良い!

ソンクラーン(タイ正月)のゲストが少し引けて、でもまだ人数は多いのでスペシャルトリップのセイルロックツアーに行って来ました。
ゲストが減った分ガイドはお役御免で、カメラを持って撮影出来ます。

前回ガイドで潜った時には、中層から下が濁っていましたが、随分回復して特に上はかなり抜けています。ただ…お約束の筈のギンガメアジが見当たらない!水温が高過ぎて、涼しい深場に行っているのでしょうか?

ギンガメ探しでウロウロしていたところに来たのがピックハンドルバラクーダ。大型のカマスの仲間です。さらにその先にツバメウオの群れ。

100匹は軽く超えているツバメウオの群れですが、これでも居着いているものの一部です。残りは根の反対側にいました。

 

ギンガメアジが不在でも、今年はそれを補ってくれるのがテルメアジの群れ。いわゆるアジ玉ですが、その巨大なこと。

フィッシュアイレンズでも群れの一部しか撮れません。密度が濃いのでダイバーの姿も見えなくなるし…。ガイドでなくて良かった(笑)。

 

3本目はサウスウエストピナクルへ。下の方は濁りがありましたが、浅めのダイビングなので根の上の綺麗な辺りを潜ります。

最近群れていてくれるタイワンカマス。もっと多いのですが、集まってくれず…。

後半はずっと根のトップのセンジュイソギンチャク畑で。天気が良いので陽の光が入って綺麗です。

根を覆うクロリボンスズメダイの群れは健在でした。気持ち良いダイビングです。

撮影機材
Camera:Canon EOS 80D 
Housing:INON X-2 for EOS 80D
Lens:TOKINA AT-X 107DX 10-17mm Fisheye

Strobe :INON Z-240 × 2

 

リハビリ撮影(笑)でした。

ずっとRICOHWG-6の撮影を続けてきましたが、狙いたい物があって久々にデジタル一眼の登場。ヒザの手術で日本に帰っていたこともあり、なんと今年初の一眼での撮影です。

昨年購入したCanon EOS 80D ですが、テレビの撮影などでワイドメインで撮っていたため、なんとマクロは初使用。とりあえず60mmレンズを付けて持って行きました。

水中での事情があって、狙ったものが撮れない上に粘ることも出来ず、マクロ撮影のテストみたいになってしまいましたが…久々なので自分自身慣れも必要でしたし。

定番の、チャチャっと撮れるイバラカンザシ。一眼だとレンズの効果で圧縮感が出て重なりが厚く見えますね。

やや絞りめでしたが、前後のボケはマクロ撮影ならではのものです。

 

たまたま転がっていた(笑)キイロイボウミウシです。デカすぎてはみ出しそう。タオのキイロイボウミウシはカラーバリエーションが特殊で、普通入っている黒っぽいリングがありません。もうちょっと白いと金平糖みたいなのですが。

 

たまたま今増えているのか、サンゴに付いているフタスジリュウキュウスズメダイの幼魚が目に付くので、動く被写体として狙ってみました。

場所によっては沢山いますから、群れ的に撮るのも面白いかも知れません。

かなりトリミングした別個体。肉眼ではわからないヒレや身体の蛍光ブルーが綺麗です。オートフォーカスで、かなり早くズレもあまりなくピントが来るのは、さすがに新機種の性能UPによるところでしょう。随分撮り易くなりました。

 

これは完全についで。同じサンゴにいたヤスジチョウチョウウオの若魚。ちゃんと撮る時には、もっと小さい可愛い幼魚を狙いたいものです。

 

撮影機材
Camera:Canon EOS 80D 
Housing:INON X-2 for EOS 80D
Lens:Canon EF-S60mm F2.8マクロUSM
Strobe :INON Z-240 × 2

また時間ができたら一眼撮影ももっとトライしてみるつもりです。

 

戦力UP!しました。

陸の撮影が続いていた RICOH の新機種 WG-6 の作例作り。久しぶりに水中を撮って来ました。
今までご紹介していたように、ズーム全域でマクロ撮影が出来る上に1cmマクロの機能もあり、接写には本体内蔵のリングライトが威力を発揮する。と、マクロ撮影には非常に強いのですが、フルサイズ機換算で28mmのワイド端の画角も、水中では屈折の影響で狭くなってしまいます。

 

そこで、もっと広い画を撮りたい!と日本に発注していたのがワイドコンバージョンレンズ

INON製の UWL-H100 28M67  です。ワイド端がちょうど28mm相当のデジカメ用で、水中では最大100.8°の広い画角が得られます。陸上では最大179° とフィッシュアイ相当の超広角。

マウントはねじ込み式ですが、カメラ側の径に対して相当大きいので、変換アダプター(ステップアップリング)が必要になります。

 

径の差が有り過ぎて1個では変換できないため、2個組み合わせて使用しなければいけませんが…

ガタも無くしっかり締まって、一番ワイドな画角にしても画面の端がケラレることもありません。ジャストフットな感じです。

 

サイズは…カメラがコンパクトな分、かなり大きく感じられます。パッと見レンズの方が主役のよう。

元々ハウジングに装着する製品ですから、コンデジ本体とは見た目のバランスが悪いのは仕方がありませんね。光学ガラスが4枚使われているので、正直言って重さもあります。と言っても、水中に入れば浮力で軽減されるので、それほど前が重い感じはしませんでした。

今回は動画しか撮りませんでしたので、それはまた別にUPします。今後は群れや浅場のサンゴなどを明るく切り取ってみたいと思っています。

 

 

 

 

最近の夕景

今日も快晴のタオ島。日中はデスクワークで部屋にいましたが、頃合いを見て夕景を撮影に出かけて来ました。作例作りが続いている RICOH の新機種 WG-6 で、なんとかタオらしい夕景を撮りたい。

のですが、最近夕方になると水平線の上に雲がかかってしまう…。夕日が落ちる辺りは焼けるけれど、その上の空全体まで広がってくれません。
ちなみにこれは4日前の夕方。雲の形はカッコいいんですが。

黒雲を切るために、どうしてもズームで寄って部分的に撮るしかありません。

 

今日のサイリービーチは、やはり水平線上の色が綺麗なのにその部分だけ。
でも、夕焼けが横には伸びていたので、水面の面積を多く取ればまあまあ広く焼けているようには見えます。

遊ぶ子供達やSUPを漕ぐ人、犬などのエキストラ(笑)も参加してくれているのですが…。

タオらしいロングテールボートも入れて、やや寄った画にしてみます。

 

横方向はナン-ユアン島の方まで焼けているのですが、上が暗いから広いフレームで撮れないのが残念なところ。

焼け具合は雲の状態によって変わるので、一期一会を求めてまた続けて行きたいと思っています。足を運んだおかげでなかなか良いロケーションも見つけましたし。

 

天気良すぎでした~。

暑期で快晴の日が続くタオ島です。が、昨日は良い感じの雲が出ていたので、その動きを撮ろうと出掛けたサイリービーチ

これはちょっと北の方にある、フォトジェニックなヤシの木。海や島の風景をバックに、いろいろ撮影できます。人がぶら下がらないようにか、先端近くに鉄条網が巻いてあるのが残念ですが…でも、ここにぶら下がったら倒れちゃいますよね。

 

タイムラプス撮影は、サイリーの南端からビーチを広く見渡して。

ナン-ユアン島方面の海と空でフレームを作って、あとはただ待ちます。

こういう雲が出てくれた時も有るのですが…。すぐに消えてあとは青空が広がっているだけ。タイムラプスの意味が無いですね。
晴れていても、島の上で雲が出来るのが普通なのですが。意外に晴れ男だったのがわかりました(笑)。

これはまたリベンジするとして。このタイムラプス撮影も、RICOHの新商品WG-6で撮りました。ちゃんとモードが設定してあって、三脚さえあれば簡単に出来そう。

 

ところで水中ですが、マクロモードの中でも近接撮影が出来る1cmマクロ。しかもレンズ周りのリングライトでしっかり色も出る。こんな被写体には有利です。

イボヤギ(多分)鮮やかな黄色が目を引きますね。

この親戚?同じくキサンゴの仲間、ナンヨウ(多分)キサンゴです。

個人的には、この色合いはかなり高評価。寄ってみて初めてわかる美しさです。

また、何度もご紹介しているイバラカンザシ

接近すると内臓ストロボは使えませんが、レンズ周りに付いているリングライトならば影も目立たず全体に光が回ります。なかなか使える機能ですね。

 

 

 

雲が魅せてくれました

年度替わりを挟んで、極端にダイビングのゲストが減る時期ですが、天気は暑期ならではの暑く晴れた日が続いています。
処理案件が有って部屋で作業していますが、好天に誘われてRICOHの新製品 WG-6 の作例を撮りにサイリービーチまで。

ただ晴れているだけでなく、雲が良い感じで浮かんでいます。白と青のコントラストがなかなか良い感じ。

 

水平線の方はやや薄雲があって、上空ほど青が濃くありませんが、盛り上がった夏雲らしい景観が暑さを演出してくれますね。

手前の浅場の水の色も綺麗で、そこに浮かぶロングテールボートがタイらしい。

 

これは前に撮ったカットですが、空が青いとプルメリアの白い花も映えます。

陽射しが強いので、開き切っていない花の中まで透過光で写せました。

 

時間が経つのを待って夕景を狙いに行ったのですが、上空は焼け具合がイマイチ。でも水面が色を映して、そこそこ雰囲気の良い画になりました。

まだしばらく暑期らしい好天が続くと思います。雲の出具合、日没の状況を見て、ビーチの撮影にはまた出掛けたいと思っています。