水中ライト多灯化計画

MOVIEページにUPしたチュンポンピナクルの動画の光源。以前から使っている、写真撮影用のストロボに組み込んだ水中ライトに、新たに購入したライトを追加して使用しています。

新しいライトは、INONLF3100-EWを2灯。3100ルーメンの大光量に水中画角100度という超広角で、フィッシュアイレンズでのワイド撮影もカバーしてくれます。

生物に影響を与え難い赤色フィルターや、カメラのレンズに光を直接当てないためのライトカッターなども付属しています。

 

単三乾電池6本使用。専用バッテリーではないので、電池の本数さえ準備しておけば、充電が間に合わないなどという心配もありません。

 

ストロボを使わず、ライト撮影だけならセッティングも非常にコンパクト。

 

ストロボも使用し、動画用の光量もさらに欲しい場合には、同じくINON製LE700-Wを片側に2灯組み込み。

合計で6灯のライティング。水中では光が減衰しますが、これでかなり明るさや色を出すことが出来ます。

ライト部分だけでかなり嵩張るのと、ストロボも合わせると全部で電池が32本必要になるのがネックですが、撮れた映像に満足できればOKかと思います。明る過ぎて顰蹙を買わないように気を付けないといけませんが。

サクッとイタ飯、バーガーetc.

ちょっと前のことですが、リピーターのお客様がタオ島の南エリア、チャロックバーンカオビーチのホテルに泊っていたので、ご飯を食べに行って来ました。
ただ、ナイトダイブの後で…チャロックのお店はラストオーダーが早く、選択肢があまり有りません。

そんな中でも、比較的遅くまで食事ができるのがSouth Beach Cafe。 セブンイレブンから横道に入った辺りです。

 

バーカウンターがあってカクテルなども飲めるお店なので、営業時間が長いのでしょう。

メインメニューはピザとハンバーガー、なのでカジュアルというか、店内の様子はかなりポップな雰囲気です。店名も似合っていますね。

 

カクテルではなくビールのおつまみに、まずはトマトとモッツァレラチーズのサラダ

 

バーガーは重そうなのでサンドイッチに。確かパルマハムだったかな?具材がいろいろ入っていて、なかなか美味しかったです。

 

そして4チーズのピザをチョイス、生地はちょっともっちりしたタイプで食べ応えがあります。

 

パスタはチキンとベーコンのフィットチーネで。クリーミーなアルフレッドソースに炒めたガーリックが良く合いました。

サンドイッチやサラダは100バーツ台(500円前後)ですが、ピザやパスタ、バーガーは大半が200~300バーツ(700~1000円ぐらい)なので、タイ料理よりは高く付きますが、味から考えたら妥当でしょう。チャロックエリアには本格的なイタリアンレストランがありませんから、ここでこれだけ食べられれば充分だと思います。

極小サイズ対策にはこれ!

昨日のブログでご紹介したフィコカリス・シムランス、肉眼ではエビの形さえわからないような極小のゴミ!です。もっとも、形がバレてしまうようでは、自然界で生き残っていけないのでしょうけれど。

そこまで小さな被写体は、一眼レフのマクロレンズであってもアップで撮るのは困難になります。ちなみに、今回焦点距離60mmのレンズでほぼ最短距離まで寄って撮ったカット。

かろうじて目がわかりますが、身体はゴミの域から出ていません…。

そこで、外付けのクローズアップレンズを付けてみたのが、昨日ご紹介したカットです。倍率がグッと上がりますね。

 

使用レンズはINONUCL-67 M67 。カメラハウジングのポート(レンズの入る部分)先端にねじ込みで取り付けます。

簡単に言ってしまえば、虫メガネを覗くように物を拡大して撮るためのもので、もちろん高品質のレンズが使われています。
レンズ前からの距離が遠いとピントが来なくなるのが弱点ですから、近寄っても逃げない被写体に用途が限定されます。

 

動かないものでは、例えばウミウシ。これはキイロイボウミウシですが、タオの海では身体がほとんど白のカラーパターンのものをよく見ます。

最短撮影距離ではなく、60mmレンズで普通に全体が入るように撮ったもの。どこまでアップにできるのか、クローズアップレンズを付けて、

触角部分に寄ってみました。螺旋状に見える模様が入っていますが、よく見ると螺旋ではなく、途中で切れていたりするのまでわかります。

 

これも試しに思いっ切り寄ってみた、センジュイソギンチャクの触手の先端。「ミクロの決死圏」(古い映画…)みたいな雰囲気です。

 

最近増えて来たケヤリムシの仲間、やはり触手の先端をアップにしてみると。

なかなか綺麗な感じの羽根飾りみたいになっていました。

 

甲殻類もあまり逃げない種類が多いので、クローズアップレンズを使いやすい被写体です。

ミズタマサンゴの中に隠れているバブルコーラルシュリンプ。ミズタマサンゴの玉の大きさと比較してみたら、かなり小さな個体だとわかります。

外付けなので、必要な時だけ装着すれば良く、撮影できる被写体のヴァリエーションが広がる便利グッズです。

 

噂のシムランスも撮れました。

またカメラを持ってのダイビングに行って来ました。1本目は前回同様チュンポンピナクルでワイドでしたが、2本目からは島周りのどちらかと言えばマクロポイント。沖縄行きのためにリハビリ(笑)した100mmではなく、もうちょっと大きな物も撮れる60mmレンズです。

岩場の周辺で良く見かける、アオスジハタをクリーニングするエビを撮りたかったのですが、60mmでは寄れず(魚に逃げられる)撃沈…。100mmの方が良かった。でも、めげずに岩の隙間を覗いていると、こんな子がチョコチョコいます。

ヨウジウオの仲間 jan’s pipefish たまたまですがタテジマヘビギンポとコラボしていました。ここ、もう少し岩壁の色が綺麗だったら、というのが残念。

岩のあちこちに付いているセンジュイソギンチャクハナビラクマノミが共生していますが、その中で見つけた極小サイズ。イソギンチャクの触手の太さと同じぐらいです。

横目でこちらを見ながら、かくれんぼしているような表情が可愛いですよね。

 

今回、Big Blue Diving さんのお客様に付いて行かせてもらい、今が旬のフィコカリス・シムランス(Phycocaris simulans)を見せてもらいました。学名しかない小さなエビです。ただ、ここで教えてもらった個体は撮影できず次に持ち越し。
その代わり、こんな小さなコロダイの幼魚を見つけてもらいました。体長1センチぐらいかな?ここまで小さいのは初めて見ました。体を振って泳ぐ姿が可愛らしいです。

 

シムランスを探している周辺、動かないで良く見ていると石の表面や砂地に溶け込むような、微妙な体色の魚がいます。おそらくカスリヘビギンポの若い個体。第一背ビレが面白い形をしています。

 

船に戻る直前、水深を上げていくと沢山のクラゲが流れて来ています。たまに発生するクラゲ水塊。小さいのですが触手が長く、触ると結構痛みが残るので避けながらの移動。

ただ、刺されさえしなければ…クラゲも良い被写体です。透明感のある傘が綺麗ですね。

 

最終ダイブはやはり浅場の砂地を徘徊。一部に広がるガレ場にちょっと留まり、今まであまり撮っていなかった(手抜きでスミマセン)ヒメホシハゼを押さえます。パッと見は黒っぽいだけですが、写真に撮ると名前の通りの蛍光色のホシが美しい。

 

そして、今度こそシムランス。ここのは大きめの個体で撮りやすかった。とは言え、それでも外付けのクローズアップレンズを付けてこのサイズ。白い点が目ですが、肉眼ではとても見えません。クローズアップレンズに関しては、次回ご説明したいと思います。

しかし…知っていてさえゴミにしか見えませんね。

ナン-ユアン島を一望!絶好のロケーションです。

いろいろ回った島内観光の続き、今度は島の逆側、メインロードの最も北に位置する Dusit Buncha Resort です。

行く途中、急な坂などもありますが、昔に比べて随分道も整備されました。

そして突き当りがリゾートの入り口ですが…

こんな巨岩の下をくぐって行きます。重なり合っているのは自然のままの筈、いかにもタオ島っぽいですね。

ここから海沿いに降りる斜面にリゾートの敷地が広がっていますが、階段はそれほど急でもありません。樹木も残っていてナチュラルな雰囲気です。

 

そして、海側に開けたレストランがここの売り。真正面にNang-Yuan島が丸々望めます。サイリービーチの方からは、こんなにまともには見えません。

室内だけでなく、テラス席も。日中は暑過ぎますが、夕方や朝は気持ち良さそうです。

しかし!その前に立ちはだかって、眺望のジャマをしている特別席…。ハネムーナーなどスペシャルディナーの時に使われるのですが、前はもっとテラスから距離が有ったと思います。

それに、造りももっとシンプルで、本当に自然の岩の上に登っている感じがありました。TBSの撮影で食事した時は、こんなに周りが囲われていなかったし、階段ではなく梯子段。なんだか余分な物が付いてしまって、かえって雰囲気壊してるのでは?と思うのは私だけでしょうか。

他に目新しかったのはプールです。小さいけれど海を見下ろせる位置。でも、これも残念ながらインフィニティープールではないんですよね。もうちょっと工夫したら素敵なのに、と思ってしまいます。

まあ、細部はともかく、ロケーションは最高。部屋は見ていませんが大半はオーシャンビューだと思います。ダイビング目的でなければ、ここでゆっくり滞在するのも良いかも知れません。

 

 

アフターディナーはビーチバーで

美味しい料理を満喫した後、まだちょっと飲み足りないとか、部屋に戻る前に寛ぎたい、という時にはオンザビーチのバーがお勧めです。

 

サイリービーチ中心から北に少し外れた辺り。この辺まで来ると周りはかなり静かな雰囲気になります。バーで掛けている音楽もガンガンではないので、落ち着いた気分で過ごせるのが嬉しいところ。

O’chai Bungalow (マップではO’chei となっていますが…)の海側、ここだけ灯りが綺麗に点いているので、すぐわかります。

 

海上には漁火と雲にかかっていましたが半月が見えて素敵な雰囲気でした。

さすがにかなり暗いので、画像が粗くなってしまいすみません。

カクテルが一杯100バーツ前後(300~400円)と、気軽に飲めるお値段なのも良いところですね。

 

ノンビリしていると時間の経つのを忘れます。寝不足と飲み過ぎにはご注意下さい。

 

まだまだメニューが盛り沢山!

昨日ご紹介したKrua Thai 、食べ切れないほどメニュー豊富なので続きです。イサーン料理以外も合わせてのご紹介。

まずはタイ風サラダ、ヤムですが、具材のキーポイントは日本で言えば煮干しのような小魚の干物。ビールのつまみにぴったりです。

同じヤムでも、こちらはピータン、タイ語でカイヨーマーと言いますが、タイのピータンはあまりクセが無く、日本の中華で苦手な人もほとんど無理なく食べられます。

生に近い野菜類も、ピータンの臭い消しになっているのかも知れませんね。

 

シーフード系では、カキの卵とじ、オースワン。残念ながら、卵焼き風になっていますが…これもタオではなかなか無い料理なので、食べられるだけ有難い。

 

やはり、タオの他の店のメニューには見当たらない、エビと春雨蒸しクンオプウンセン。エビが大きく春雨に味がしみているのが魅力です。

同じくエビ料理では、生エビのクンチェーナムプラー。ちょっと辛いタレの味が決め手です。辛さに強くない人は避けた方が良いかも。

 

最後にもう一品イサーン料理をご紹介。ラーブ(肉と香草の炒め和え)ですが、レバーを使っています。臭みも無くて食感も柔らかく、レバーの苦手な人でも食べられそう。やはり辛い料理ですが。

 

メニューも写真付きで英語表記も有りますし、お店のカウンターの前にも料理の写真が並んでいるので、タイ料理に詳しくなくてもなんとなくオーダーできると思います。辛さ加減も調整してくれますので、いろいろトライしてみて下さい。

 

マニアックなメニューもお勧めです!

島内観光だけでなく、美味しい物の食べ歩きも。サイリー中心の良く行くタイ料理店は、定番のメニューに偏りがちなので、少し離れますがイサーン(東北地方)料理メインの Krua Thai に行って来ました。

離れるとはいっても、徒歩でも15分ぐらいで歩ける距離。時間が有ったら散歩がてらノンビリ足を延ばしても良いかも知れません。

 

サイリービーチ南のエリアで、大きなセブンイレブンの隣なのでわかり易い場所です。以前は何店舗か入っていた長屋状の建物、久々に行ったら一軒にまとまったようです。
奥の方は別の店みたいですが目立たないので、店を間違いようがありません。

 

店先の看板にも出ているように、チムチュムという鍋料理が売りのようです。今回は頼まなかったのですが、こんな土鍋で作るイサーン料理

イサーン料理と言えば代表格の、ソムタム(パパイヤサラダ)にも、他の店には無いような豊富な種類があります。
これはソムタム・カイケム。塩漬けタマゴを入れています。

 

そして、イサーン料理ではポピュラーなラーブ(挽き肉の香草炒め和え)ですが、それをさらに揚げたラーブトート。これはなかなかお目にかかれません。

ビールのつまみに最適ですね。

スープも普通のタイ料理のトムヤムではなく、トムセープ。トムヤムよりさらに辛くて酸っぱい、ちょっとマニアックなセレクトです。

その辛さが病みつきになります(笑)。具は内臓系が普通、日本で言えばモツ煮ですが、柔らかく煮込まれている上に、臭みも無くてとても美味しい。

 

他にも頼んだもの、イサーン料理以外も合わせてまたご紹介します。Tigerの生ビールもあるので、ついつい飲み過ぎそうになるのが要注意点です。

南のビーチで寛ぎタイム

知人が来ていたので、空いた時間に島内観光へ。主に海沿いの雰囲気の良い場所を巡ってみました。最近あまり行く機会が無かったチャロックバーンカオベイ。湾の北寄りに沿って、岬の先端までずっと歩いて行ける道が有ります。

最初は海側のリゾート内を突っ切ってビーチへ。外部の人間でも通り抜けは構わないのが大らかなところ。

潮が引き過ぎていて海が遠い…。ここから右手の方に、海沿いに歩きます。

 

途中、レストランの中も通り抜け(笑)、一度サンダルを脱いで出口で履き直し、さらに先のビーチも抜けると。

突き当たるのが View Point Resort 。ここまで来ると静かで、まったりとした空気感になります。

 

小さいながらも一応インフィニティープール。レストランでは海を眺めながらの飲食を楽しめます。

 

ドリンクに使われているストローは、使い捨てのプラスチックではなく竹製です。高校生がアルバイトとして作っているそうで、販売もしています。

 

今回、食事はしませんでしたが、暮れ行く海を見ながらのディナーは素敵そうですね。

リゾートまでは道路も有りますが、険しい山越えで道が悪いので、ビーチからの徒歩がお勧めです。途中自然石の出ている場所なども有りますので、足元にはご注意下さい。

東のポイント、かなり特徴的です。

どうも風が収まらないと思ったら、いつの間にやら台風9号ソンティンが、それもベトナム近くに出来ているではありませんか。しかも西寄りの進路、明日には上陸して消える見込みですが、それにしても迷惑なことです。

と言うことで、相変わらず島陰の東のポイントですが、むしろ西のポイントよりも個性的かも。

昨日ご紹介したヒンウォンピナクルのすぐ北側、やはり島沿い近くにある隠れ根が、ライトハウスピナクルです。

ピナクルなので岩がゴロゴロ。深場に行けばここにもブルーコーラルが有るのですが、残念ながら潮が止まっていて萎んでいました。ほど良く(笑)流れている時にまた行きたいと思います。

その代わり、ここも流れるので同じように生えているのがハープコーラル。周りのヤギも光を当てると綺麗な赤に写ります。ハープコーラルと組み合わせての撮影も画になりますね。

 

深場の潮上にはオオカマスの群れもいるのですが、流れていないのでスルーして、他に見られる群れは、このキンセンフエダイ。まだ小さいのであまり固まっていませんが、黄色が鮮やかに見えます。

早く大きくなって、ちゃんと玉になってもらいたい。

 

2本目はレムティエン。タオの東海岸に突き出した岬で、昨日ご紹介したレムティエンベイは、この反対側。

こちらサイドは水中も岩ゴツゴツで、重なり合った岩の間をくぐれる地形ポイントレムティエンケーブと呼ばれます。

 

広い範囲にスイムスルーが点在しているのですが、今回行ったのは岬の先端方面。

水面直下が完全に抜けている穴が有ったり(今は反対から波が入るので、抜けられませんでしたが)、大きな岩の下が空洞になっていて、一周できる穴も有ります。

 

スイムスルーだけでなく、巨大な岩壁も迫力モノ。まるで城壁みたいに真っ直ぐそそり立っているので、遺跡っぽい感じもします。

 

先端は流れる時もあるせいか、島の西では見られないイソバナも付いています。あまり大きくはありませんが、色合いが綺麗ですね。

波除けで潜る場合が多いとはいえ、東側はかなり面白い。生物も探すとハマるポイントがかなりあります。また他の場所もご紹介していきたいと思います。