と言うことで、水中の様子をご報告。今回、どのポイントも透明度が良く、元々ワイド撮影しか考えていませんでしたが、おあつらえ向きのコンディションでした。
初日の一本目はタチャイ島、少し南に離れた隠れ根のタチャイピナクルです。
ここは流れが速い時があり、入る前はいつも緊張するのですが、潜ってみたら緩やかな程度。安心しましたが、流れがある方が魚が活発なので、複雑な気分です。
それでも、中層の小さなフュージラーたちの群れを追ってカスミアジや
この日目立っていたマテアジの集団捕食が見られました。活発ではないと言いながら、時にはイエローバックフュージラーなどが流れて来て、水中を鮮やかに彩ってくれたりもします。黄色と青のコントラストが美しいですね。
ここの名物と言えば、3Dウミウチワ。ダイバーと比較すると大きさがわかると思います。
まあ、ちょっと遠近法入ってますが…。
2本目のボン島に向かう途中、「ジンベエが出ているぞ」情報が。でも着いた時にいるとは限りませんから…と、少しだけ期待して(笑)エントリー。
ここは、以前白化で死んでしまったサンゴが、また復活して綺麗なリーフが戻って来ました。でも、そのリーフが見えないほど、スカシテンジクダイが群れていて、雲の中にいるみたいです。
モヤッとしか写らないのが残念なところ。肉眼の方が綺麗に見えるかも知れません。他にブラックフィンバラクーダやトラフコウイカなどもいましたが、なんとなく静かな気配に、『これは出そうにないな』とあきらめかけた終盤でした。
リーフ沿いからやって来たジンベエザメ。体長6mぐらいの貫禄ある個体でした。一度通り過ぎてから、折り返して戻ってくれたので、ゲストも全員見ることが出来て有難かった。サービス精神ありますね。
今回、動画メインで撮っていたので、ジンベエ画像は動画からの切り出しです。ボン島の素材は簡単にまとめてYou tubeにUPしましたので、そちらもご覧下さい。
二日目は、リチェチューロックで2ダイブ。アンダマン海を代表するポイントと言っても過言ではない、素晴らしいポテンシャルの隠れ根です。
ここもスカシテンジクダイに根が覆われていたのですが、今回は少し少なめ。その代わり、中層のフュージラーの群れの密度がスゴイ!
それを追い回すのが、ロウニンアジやキツネフエフキの集団です。特にロウニンアジは、今年以上なほど個体数が増えて、ウジャウジャといって良いほどの群れが回っています。
こんなに食べられているんだから、スカシテンジクダイも減ってしまいますね。また周期的に増えるのですが。
他にもニセクロホシフエダイやギンガメアジ、ピックハンドルバラクーダなどの群れもいて、撮っていたらキリがない状態です。今が旬ですので、是非シーズン中にお出掛け下さい。