新機種の撮影開始です

今回の帰国中ご縁有って、RICOHさんの新しいカメラの撮影をさせていただくことになりました。今月下旬に発売予定のコンパクトデジカメ WG-6です。

本体が20m防水耐衝撃耐荷重耐寒 という本格アウトドア設計。水中専用の撮影モードも設定されていて、深い水深でなければハウジング無しでダイビングにも使えます

特に、レンズの周りに配置されているLEDのリングライトは、水中でもマクロ撮影時に威力を発揮しそうです。
水中写真を撮る方ならおわかりだと思いますが、サンゴの隙間とかイソギンチャクの中にいる被写体には、ストロボの光がなかなか当てられず、難しい撮影になるのですが、これなら光が綺麗に回ってくれると思います。

発光させるライトを選択できる上に、光量も10段階で調整可能照射時間も変更できて動画撮影時には連続点灯するという至れり尽くせりの機能です。コンデジでここまで出来て良いのだろうか?

マクロモードも通常と1cmまで寄れるモードの2種類。水中で試してみるのが今から楽しみですね。

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そして、個人的に気に入ったのが左上のADJボタン。デフォルトでは動画のスタート&ストップのボタンですが、設定で割り当てることにより、露出補正ホワイトバランス画像サイズなどの変更が簡単にできます。
夕景や逆光時などの撮影で、プログラムオートでも露出補正やホワイトバランスなどを結構いじることが多いので、この機能はかなり助かります。

動画4Kの撮影が可能ですから、水中でも状況に応じてリングライトを使うなど、クォリティの良い映像が撮れそうです。

まだあれこれいじっている段階で、使いこなすのはこれからの課題ですが、早く水中でも撮影してみたいものです。

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取りあえず陸上で撮影。雲が多くてイマイチでしたが、今日のサイリービーチです。

 

貴重な発見でした。

世間がクリスマスイブで盛り上がっていた昨日、タオの街もちょっとクリスマスヴァージョンになっていました。南国でも、飾り付けると雰囲気が出ますね。

 

そんな中、一人部屋に籠って原稿を書いたりしていたのですが、ネタ探しで今年撮った写真を見直していたら、こんな発見!をしていたのを思い出しました。

アザハタです。このカットは残念ながらテンジクダイで目が隠れてしまいましたが、ブラックコーラルクロリボンスズメダイ、下にはスミツキアトヒキテンジクダイ等、という最高にタオらしいシチュエーションの場所で見つけました。

アザハタは日本のダイバーには大人気の魚で、タオでは他のポイントにもいますが、どの個体も何故か色が黒っぽくて地味なので、今まで完全スルーしていました。体色の変異が大きいそうですから、環境のせいで鮮やかな色にならないのかなぁ、とあきらめモードに。

ところが、ここのはかなり赤い!幼魚は黒いので、成長して色が変わって来たのかも知れません。

 

さらに、このアザハタの頭の上に見える魚。タオで良く見るアトヒキテンジクダイの仲間と違って、目の周りが青くなっています。

調べてみたら、今までタオでは見たことの無いアオスジテンジクダイでした。蛍光ブルーのラインが鮮やかで画になります。

 

テンジクダイはもちろん、アザハタもこのブラックコーラルを根城?エサ場?にしているのでここから離れず、近付き過ぎて逃げても必ず戻って来ます。しかも、アカマダラハタも一匹居着いていて、同じ場所から顔を出してくれます。

ここだけでしばらく粘って撮影できる、ガイド的には美味しいネタの発見でした。

 

シャークベイは綺麗でした!

好天に誘われドローン撮影に行ったシャークベイは、浅場でブラックチップシャークが見られるのでこの名前に。その話が広まってスノーケラーに大人気のポイントです。

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が、どこから行って良いのかがなかなかわかり難く、しょっちゅう道を聞かれる場所でもあります。

ビーチに直結する道は無いので、このマップだと左下の Freedom Beach 方面を目指して下さい。

途中左に少し入る道があり、そこが Taatoh Sea View Resort の入り口。

 

ここのレストランの脇と言うか、床下!を降りて行くのが一般的なルートです。知らないとスルーしてしまいそうですが…。

小さいけれど、「⇐SHARK BAY」という案内看板も有ります。

結構急なので足元注意で。案内表示に従って階段を下って行くと海が見えてきます。

最後に海に降りる場所には木の階段。その横に小さなビーチがあって、ここが湾内にスノーケルしに行くベースになります。

 

シャークベイと言っても、こちらはまだメインのビーチから離れた方。この写真では右側のコテージが立ち並ぶ辺りです。ビーチはさらに右奥の方になります。

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海伝いに行けなくはなさそうですが、岩場を歩くことになりますので、潮位によってはちょっと難しいかも。荷物さえなんとかなれば、泳ぐ方が簡単かも知れません。

逆に手前の岩場周辺の方が水が綺麗で空いていますから、ビーチでゴロゴロするのでなければ、この近辺の方がお勧めとも言えますね。

 

 

ジャストフィットしました!

カオラックでの某TV番組の撮影を終えて、タオに戻って来ました。情報解禁になりましたら、放送予定など公開しますね。

で、前回ドローンのライセンスが下りたので「機会が有れば(国立公園の規制が無ければ)シミラン諸島など海の綺麗な場所でも撮影してみたい」と書きましたが、番組のコーディネーターさんのお話では、国立公園でドローンを飛ばすには、撮影許可を取らなければいけないそうです。そう簡単にはいきませんね。

と言うことで、当面は近場で飛ばすしかないのですが、自宅やホテルからチョコチョコっと行ける場所なら、他に荷物も無いし…。と、試しに入れてみたら、ショルダーバッグにドローンが入ってしまいました。

 

折り畳み式のDJI MAVIC pro だからこそ出来るのですが、以前ご紹介したStream Trailインナークッションケースに機体とプロポ(通信機)がスッポリ収まり、それがまたショルダーバッグに入ってしまいます。

 

 

今はもう販売されていないタイプですが、現行モデルでは Shell という商品に該当すると思います。

 

ドローンの操縦の際に、私はタブレットでモニターするので、それを入れるとさすがに満載感がありますが、スマホで操縦する方なら余裕でしょう。

 

これでチョコッと飛ばしに出掛けるのが非常に楽になりました。もちろん、違うエリアに行く時やバイクで移動する時は、リュックタイプの Dry Tank を使います。

まあ、どれを取っても優れもの、ということですね。

 

遂に!ドローンのライセンス承認!

長らく待った甲斐が有りました!

申請手続きをしてからなんと9か月!タイのCAATCivil Aviation Authority of Thailand)からライセンス承認の通知が来ました。

 

タイでドローンを飛ばすには、ちょっと面倒な申請・登録手続きが必要になります。詳しくは申請時に書いた「ドローンのライセンス待ち」記事をご参照下さい。この登録とライセンス認定が無いと、10万バーツの罰金が課せられます。
と言うことで、旅行者が外国からドローンを持って来て飛ばすのはまず無理なので、くれぐれもお気をつけ下さい。

CAATにライセンス申請をしてから認定まで、公称2か月、実質4ヵ月掛かると言われていましたが、それが9か月!にもなったのは、手続き中にデータのデジタル化が行われ、それがスムーズに移行しなかったためらしいのですが、送られてきたのはPDFファイルとは言え、紙切れ1枚。

なんか…これだけならもっと早くできなかったのか?と思ってしまいますが。

ちなみに2枚目はタイ語のみなので読めません(笑)。

内容的にはドローンを飛ばす際の制限事項などが書かれているのだと思います。
ただ、規制内容はCAATライセンスの登録申請フォームの英語版に書かれていますので、それで内容確認が出来ます。

 

今までは、船上や限られた場所で隠れての練習しか出来ませんでしたが、これで大手を振って飛ばすことができます。早速出張先のカオラックでドローン撮影して来ました。

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海岸線が平坦な感じなので、空撮もちょっと迫力に欠けますが、それでも上空からの眺めは新鮮です。機会が有れば(国立公園の規制が無ければ)シミラン諸島など海の綺麗な場所でも撮影してみたいと思っています。

 

 

Canon EOS 80D 水中撮影レポート

日本で入手してきたカメラ Canon EOS 80DとINONの X2 for EOS80Dハウジング、早速カオラックからのデイトリップで進水式をしてきました。

セッティングはこのような感じ。水中でのバランスをチェックしたいので、いつもストロボに組み込んでいる水中ライトINONLE-700Wは外し、Z-240のみとしました。動画撮影用には同じくINONのLF-3100EWを2灯使用です。

 

ポイントはリチェリューロック。沖合の隠れ根なので魚影が濃く、先シーズンから根の周りをグルグル回るロウニンアジの群れが見られるようになりました。

潮当たりも良いので時に流れがハードになりますが、その分ソフトコーラルも多く、スカシテンジクダイキンメモドキなどがその間を埋めています。

 

中層のタカサゴやアジの仲間だけでなく、根回りのあちこちでキンセンフエダイロクセンフエダイのまとまった群れがいるのも良い被写体になります。

 

レンズはTokina10-17mmフィッシュアイズームなので、逃げない被写体なら小さなものにもそこそこ寄れます。アンダマン海固有種のトマトアネモネフィッシュは、頭の周りに入る白線が幼魚の特徴。ハマクマノミのインド洋版と言われる理由がわかりますね。

今シーズンは大きなトラフコウイカもレギュラーメンバーとなりつつあります。メスを巡るオス同士の争いや産卵行動も生態的に面白い見ものです。

 

動画は改めてUPしますが、このハウジングの売りの一つである水中バランスの良さは特筆ものでした。

カメラをセットした状態で、ハウジングの上部にかなりの空間があります。

内臓ストロボをポップアップするために空いている部分ですが

ストロボ部分だけでなく、カメラの両肩の上の部分も平行して高く作られています。

この空間によって浮力が発生し、水中重量が軽減されているのですが、それだけでなく上部に浮力があるおかげで、カメラが正立した状態で安定しているのでは、と思われます。

動画撮影中の移動やカメラのパンなどをしても、今までの EOS 60Dに比べて揺れが非常に少なくブレない映像が撮れていると実感しました。

“使える”機材を入手できたので、動画はこれからも撮る機会を増やしたいと思います。

カメラ入手しました!

日本に帰国中、タイではなかなか手に入らない物を「買い出し」しますが、今回は大きな買い物をしました。

現在使用しているカメラは Canon EOS 60D 。特に不満が有るわけではないのですが、デジタル時代で性能がドンドン向上する中、機種としては二世代前のものになりますので、やはり新しいカメラに魅力を感じます。

そこで、後継機種の EOS 80D を購入。センサーがフルサイズの機種も気になりましたが、すでに所有しているレンズ等との互換性も考慮し、APS-C サイズの同系統の物に決定しました。

大きな特長は、AF センサーの測距点が増えてオートフォーカスの性能が上がったこと。
また、一眼レフカメラの構造上、ライブビューや動画撮影のようなミラーアップした状態ではAFが使えなかったのですが、センサー自体で位相差を検出できるデュアルピクセルCMOS によって、動画撮影時などでもAFが使えるようになりました。これは非常に有難い格段の進歩です。

また、画素数も60Dの1800万画素から2420万画素に増えて高画質になり、常用ISO感度も100〜16000と、暗い場面での撮影にも強くなりました。

基本性能の向上の他に、スマートホンなどに接続して操作や転送ができる Wi-Fi 機能。さまざまなアングル撮影に便利なバリアングル液晶など、使い勝手も考慮されています。

 

水中撮影のためのハウジングは、INON 製X-2 for EOS80D 以前から使っている50D、60Dのハウジングとポート等が共用できるため、やはりチョイスはINONになります。

まだ使用していないので、実際のところはわかりませんが、少しサイズが大きくなって、その分体積が増えることで水中重量が軽減されているようです。カメラのボタンやダイヤルに対してダイレクトな操作感で扱える、というコンセプトは前モデルから変わっていません。

自分のブログや You tube などで使用する他、ダイビング雑誌やガイドブックへの写真提供、たまにはテレビ番組の仕事などもありますから、新機種で撮影できるのは非常にメリットがあります。
タイに戻ったら、水中での使用感や作例もレポートしたいと思います。

 

 

 

セイルロック9月も絶好調でした!! が…

夏場は忙しく、自分でカメラを持って潜る暇がありませんでしたが、さすがに9月も末になって少し空きが出来たので、セイルロックの状況を撮影してきました。

ちょうど季節風の変わり目で風が収まるので、海況は安定期に入りベタ凪の日も多くなります。夏場よりも実は狙い目なんですが、夏休みシーズンから外れるのがもったいないですね。

 

という状況なので、普段はなかなか行けないセイルロックへの遠征も頻繁に催行されます。風が弱まったのでドローン撮影も可能に。

 

水中も潮回りにより透明度が若干落ちる日もありましたが、概ね安定して問題無く潜れる状態でした。
深場まで良く見えているので、漁礁ブロック?に居着いている巨大ヤイトハタも探しに行けます。

このブロック、一辺が1.5mだと思うので、ハタの体長はやはり1m超えていますね。主のようでした。

 

その近くではオオカマス、ギッシリ詰まった行列で移動しています。時おり折り返す地点でさらに高密度に!やや深いのが難点ですが、見ていて飽きない動きです。

 

そして、やはり深い場所に溜まりがちですが、クロホシフエダイもかなりの数が集まっています。まとまりの良さは他のポイントでは見られないもの。

中層に上がると、潮当たりの良い場所ではタカサゴの仲間たちが水を埋め尽くすように散らばっています。

これはササムロですが、これだけの密度なら、フィッシュアイレンズでも充分撮れますね。

そして、もうお約束。セイルロックの目玉と言っても良いギンガメアジの玉、そこから尾を引くギンガメリバーです。

 

という状況で、相変わらずワールドクラスのポイントですが、ここに来て難敵が…。

無数に発生しているクラゲです。傘は小さいのですが触手が長く、刺されると結構痛みます。これが潮によっては塊りのように流れてくるのですが、特に浅場に多いため、安全停止もままなりません。レンタルのウェットスーツは半袖半ズボンタイプなので、もしお使いになる方は長袖のラッシュガードや、脚はレギンスなどを重ね着して、肌の露出を避けるのが良いでしょうね。

透き通っていて中心には薄紫の色も付いている。被写体としては魅力的なのですが…。

ほど良いまとまりの群れでした。

少し間が空きましたが、先日のフルデイトリップの3本目。タオ島近くに戻って来て、シャークアイランドでのダイビングです。時間的に他の船もいなくて貸し切り状態。波も流れもそれほど無くて快適でした。

ここはマクロネタも結構多いポイントなので、ちょっと迷ったのですが、今までなかなか撮れなかった魚の群れを撮りたくてワイドのまま。撮りたかったものとは…

タテフエダイの群れです。他のポイントにもいる魚ですが、ここでは数も多くまとまって群れています。残念なことに、あまり玉のようにはならずに広がってしまうので、このぐらいの規模にしか写りません。もっと沢山いるのですが。

順光側から青抜きで。逃げ回ったりはしないので、撮影位置を変えていろいろな方向から撮ることも出来ます。

 

棚の上のツキチョウチョウウオの群れは、最近地べたに降りたままで泳いでくれず。今回もスルーしました。一方、同じ棚上の定番、ブチウミウシは大きな個体がいて、ワイドレンズでもそこそこのサイズに撮れました。

ちょうど丸くなっていたので、いつも以上に美味しそうに見えます(笑)。

 

安全停止の深度になる浅場のサンゴエリア。カラフルではありませんが、いろいろなサンゴが入り混じって、隙間の無いほどビッシリと広がっています。

 

その上に、最近キビナゴの群れが大発生。随分大きくなったので、光の矢のように動き回るのがとても綺麗です。水面近くなのでダツに狙われて右往左往。

(写真は動画からの切り出しです)

キビナゴを捕食するため、コガネアジイケカツオも集まっていました。オオクチではない普通のイケカツオがこんなにいるのは、タオではちょっと珍しいことです。いずれ食べ尽くされてしまうのでしょうけれど、キビナゴには世代交代してまた増えて欲しいものです。

圧巻!セイルロック!!

しばらく海況が悪かったり、潜りに行く時間が取れず…。かなり久しぶりのセイルロックに行ってきました。

前日まとまった雨が降ったので心配されたお天気も回復し、波の影響もさほどなく、まずまずのダイビング日和。

エントリーして目指すのは、ここのメインディッシュ?信じられないほどのギンガメアジの玉。夏場になっても健在です。

少し離れた場所からは、黒い塊にしか見えません。奥までずっと魚!って、信じられないですよね。

それでも、いつもより群れの個体数が(これでも)少なく、多少バラけてくれるので、前みたいに単なる塊、という撮り難さからは解放されます。

 

タテ位置だと、さらに奥行きがわかって面白いカットになります。

 

広がってくれると、動きのある感じで面白くなりますね。奥の方の密度の濃い部分もわかります。固まり過ぎていると手前しか見えないので、かえって群れのヴォリューム感が出ませんでしたから。

 

今回、イマイチ数と密度が少ないなー。と思っていたら、群れが分かれていたようです。別の群れの方から、ものすごい勢いで泳いできて合体!

実はこれ、延々続いていたんです。動画で撮っておけば良かった、と後悔。

 

やはり定番のツバメウオは、数は多いもののまとまりが悪く、全体は撮りきれずに一部だけ。

それでもまとまってくれた部分です。ざっとこの3倍以上はいたのですが…。

と思ったら、ボート近くに別の小さい群れが。数は圧倒的に少ないのですが、こちらの方が綺麗にまとまってくれていました。安全停止の深度というのも有難かった。

最近、チュンポンピナクルにいる群れぐらいでしょうか。少ないとは言っても100匹近くはいると思います。

他にも群れや魚が沢山いましたが、動画も撮っていたので、あまりいろいろなものは撮影できず…。動画は後でUPしたいと思います。